過払いなんて面倒なだけだよ

弁護士業界では過払い金返還請求バブルなどと言われ、過払い金返還請求でかなり儲けた弁護士がいます。

このページではなぜ過払い金返還請求が儲かるかを解説いたします。

2006年に最高裁の判決が出た後、私は何人かの弁護士に「先生は過払いはやらないのですか」と聞いたことがあります。

それに対しある弁護士は「過払いなんて面倒なだけだよ。過払い金150万円回収しても報酬は30万円くらいでしょう。過払いは事務員の数を揃えて事務員にやらせないと儲かんないよ」と答えました。

確かにその通りです。




過払い業務の流れ

過払い金返還請求は意外と弁護士にとって手間のかかる業務なのです。

過払い金返還請求は、
「電話予約」「面談」「契約」「受任通知の作成・発送」「取引履歴から引き直し計算」「訴状の作成・提出」「裁判で業者」
というような流れになります。

このように裁判をすることで、依頼者に最も有利な利息充当方式での過払い金返還が可能となる。

だから、この流れを弁護士がすべてやるとすると、弁護士が面倒と思うのも仕方がないし、あまり儲かるとも思えません。




過払いが儲かる理由

上記の流れをすべて弁護士がやれば過払いはあまり儲かる仕事ではないですが、そのほとんどを事務員が処理できれば、話は違ってきます。

過払いは、離婚や相続などと違い、業務を定型化できます。

面談と業者との交渉以外、弁護士が直接処理しなくてもよい部分を事務員に任せれば、事務員を増やして処理件数さえ稼げれば、広告費をふんだんに使っても儲かるのです。

個人の法律事務所の場合、事務員もひとりか二人で少ないですので、過払いはあまり儲かりませんが、大手で事務員を揃えて機械的に対応できているところは、広告宣伝もたくさんしていますし、儲けているかと思います。




過払いが儲かるようになった画期的な出来事

過払いの初期は、多くの法律事務所で裁判を起こしていました。

その方が、満額回収できるからです。

過払い金業者が裁判に出てくることもなく、欠席裁判で判決をもらうこともあり、また、満額支払うことを条件に裁判を取り下げてくれ、ということもあったと聞いています。

ところが、貸金業者の経営が苦しくなると、裁判を引き延ばす業者が出てくるようになりました。

何回も裁判をするのは大変です。

また、裁判途中で倒産する貸金業者も現れ、貸金業者が倒産する前に回収しようと、「裁判を起こさないで業者と和解交渉をする法律事務所」が現れました。

裁判を起こしていないので業者としては、満額の5割から8割とか有利な方式で和解ができるようになりました。

法律事務所にとっても裁判を起こさないので、弁護士は裁判所に行く必要もなく、弁護士は業者に電話をかけて交渉するだけですので、かなり弁護士の負担が減りました。

この裁判を起こさないで業者と和解する、という方式によってさらに儲かるようになりました。

裁判を起こす事務所と裁判を起こさない事務所

過払い金返還請求では、現在は『裁判を起こす事務所』と『裁判を起こさない事務所』の大まかに二つに分けることができます。

一般に手広くやっている事務所は裁判を起こさず業者と交渉しているようです。

一方、個人事務所などは交渉を有利に進めるため、手っ取り早く裁判を起こし、そこから交渉を進める事務所が多くあります。

どちらを選ぶかは消費者の方が決めることです。

裁判する、しない、満額回収にこだわる、こだわらない、など、よく検討し、依頼する事務所をお選びください。

過払い金返還請求の弁護士費用と弁護士の選び方

過払い金返還請求の弁護士費用と弁護士の選び方というテーマのページを作りました。

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