このページでは、私が地元の弁護士をオススメする理由を解説します。

債務整理や交通事故、離婚、相続、一般民事事件など、弁護士に依頼する場合、地元の弁護士に依頼しなければならないという決まりはありません。

例えば、山形県の方が東京の弁護士に依頼してもかまわないのです。

しかし私は、地元にあなたに合った弁護士がいないのであれば仕方ありませんが、地元にも弁護士がいるのに、わざわざ東京などの遠く離れた地域の弁護士に依頼する必要はないと考えています。

おそらくこの意見は正論だと思います。

その理由をお話しします。




1.弁護士の顔が見える

私が地元の弁護士をオススメする理由その1は、弁護士に依頼する前に、弁護士と個別面談した方がよいと考えているからです。

その理由については下記のページに詳しく書いてありますので、ご覧ください。
委任契約の前に弁護士との面談を勧める理由

私は、弁護士と委任契約を結ぶ際は、弁護士と顔を合わせ十分な法律相談をした上で、その弁護士が自分に合った弁護士か、弁護方針は自分の期待するものかなどを判断してから、委任契約をすることをオススメしています。

ですから顔の見えない遠方の弁護士より、顔の見える地元の弁護士をオススメしています。




2.依頼した後も相談しやすい

私が地元の弁護士をオススメする理由その2は、依頼した後も何かあった場合、地元の弁護士なら近くにいるので相談に行きやすい。というのがあります。

依頼した後でも弁護士と連絡を取りたくなることはあります。

そうした場合でも、地元の弁護士であれば身近にいますので、何かあった時にすぐに相談でき安心です。

これが遠方ですと、基本的には連絡手段は電話のみとなります。

電話しても事務員が答えるだけで弁護士につながらない。ということがあります。

しかし地元の弁護士なら、予約を入れて会いに行き相談もできます。

遠方の弁護士には会いに行くことはなかなかできませんが、地元の弁護士であれば会いに行き相談できるので安心です。




3.地元の弁護士会が調停

私が地元の弁護士をオススメする理由その3は、万が一、弁護士とトラブルになった場合、地元の弁護士に依頼していれば、地元の弁護士会が間に入って調整してくれるので安心だからです。

日本弁護士連合会のサイトには、弁護士とトラブルになった場合の対応として下記のようなことが書かれています。

最初の約束より高い報酬を請求されたとか、弁護士の辞任・解任の際にトラブルが生じて容易に話し合いがつかないなどの弁護士とのトラブルについては、弁護士会が間に入って解決の道を探る紛議調停という制度があります。
全国の弁護士会には、紛議調停委員会が設置されており、その弁護士の所属する弁護士会に紛議調停の申立をすることができます。

依頼した弁護士とのトラブルは、依頼した弁護士が所属する弁護士会に紛議調停の申立をするというところがポイントです。

例えば、山形県の方が、地元の山形県弁護士会に所属している弁護士に依頼してトラブルになった場合、山形県弁護士会に紛議調停の申立をすればいいのですが、東京の弁護士会に所属する弁護士に依頼した場合は、東京の弁護士会に紛議調停の申立をしなければいけません。

紛議調停には原則として本人が出席しなければなりません。となると、その弁護士が所属している弁護士会まで行かなければならなくなります。

弁護士とトラブルになり、さらに遠方の弁護士会まで足を運ばなければならなくなったら、気が滅入ってしまいます。

ですから地元の弁護士をオススメするのです。




紛議調停しなくても解決することも

私の知人の例でお話しします。

ある日、知人から電話がありました「弁護士に離婚問題の依頼をしたのだが半年間なんの連絡もない。そこで事務所に電話してみたが事務員が対応するだけで、弁護士につないでくれない。どうしたらいいだろうか」という問い合わせです。

事件処理を放置されている可能性もあるので、私はその知人に、依頼した弁護士の所属する弁護士会の連絡先を教え、状況を説明し困っていると相談してみたらどうか。とアドバイスしました。

知人が弁護士会に電話し、しばらくすると、依頼した弁護士からすぐに連絡があったとのことです。

そして2ヶ月後には離婚が成立しました。

依頼した弁護士とトラブルになっても、弁護士会に相談すれば、紛議調停の申立てをすることなく、解決することもあります。

弁護士とトラブルになった場合は、その弁護士が所属している弁護士会に相談してみることをオススメします。

地元の弁護士会なら気軽に相談できると思います。

そういう点でも、事件処理は身近な弁護士に依頼することをオススメします。




まとめ

私が地元の弁護士をオススメする理由をまとめますと、以下の3点になります。

1.弁護士と個別面談できるので弁護士の顔が見える
2.依頼した後も相談しやすい
3.弁護士とトラブルになっても地元の弁護士会が間に入ってくれる

以上から、地元にあなたに合う弁護士がいなければ仕方がありませんが、地元に弁護士がいるのに、わざわざ遠方の弁護士に依頼する必要はないと、私は考えます。

これが私が地元の弁護士をオススメする理由になります。

弁護士費用は高額になります。

弁護士選びは慎重にお願いいたします。

この記事が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。

弁護士費用.com を今後ともよろしくお願いいたします。