弁護士費用は思っている以上に安い?

知人に貸した300万円の回収を弁護士に依頼し、300万円全額回収できた場合の弁護士費用の相場はいくらぐらい(回収額300万円の何%ぐらい)だと思いますか、あなたが思うもっとも近い金額を選んでください?

というアンケート調査を行いました。
調査結果の標本誤差を少なくするために、回答サンプル数は調査会社が推奨する最低必要回答サンプル数の400以上の550サンプルとしています。
調査結果は以下の通りです。

・30万円(約10%) 64.2%
・45万円(約15%) 12.5%
・60万円(約20%) 17.6%
・90万円(約30%) 3.8%
・120万円(約40%) 1.8%

消費者のイメージする弁護士費用は、回収額300万円の10%程度の30万円がダントツ1位でした。

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※ Questantのシステムを利用して調査
 (調査期間:2015年8月27日から28日、回答者:全国の30歳以上の男女、回答数:550)




消費者と弁護士のギャップ

このケースの場合、弁護士費用は旧報酬規程では回収額の24%の72万円となります。
消費者アンケート調査1位の30万円とは倍以上の開きがあります。

しかしこのことを知り合いの弁護士に言うと、30万円じゃ無理、30万円じゃ依頼は受けない、という弁護士が多かったです。

実際どの程度の手間がかかる事件かは質問内容だけではわかりませんが、回収額の10%で引き受けてくれる弁護士を探すのは難しいでしょう。
私の知っている弁護士も「顧問先の経営者とかなら多少は安くするけど、さすがに30万円では引き受けない」と言っていました。

ですから72万円を中心に、事件の難易度や依頼者との関係で多少は前後することはあっても300万円程度の事件では弁護士費用が回収額の10%ということはないようです
もっとも回収額が2億円という高額になれば、旧報酬規程でも弁護士費用は約10%程度になります。

イメージとして、下記のように考えておけばほぼほぼ間違いではないかと思いますので参考にしてください。
回収額が100万円の場合、26万円(回収額の26%)
回収額が300万円の場合、72万円(回収額の24%)
回収額が500万円の場合、102万円(回収額の20.4%)
回収額が1000万円の場合、177万円(回収額の17.7%)
回収額が3000万円の場合、477万円(回収額の15.9%)




弁護士の先生へ

上記のように消費者と弁護士の考えている弁護士費用には大きな開きがあることがわかりました。
弁護士が思っている以上に消費者は弁護士費用を安く思っています。
相談者が弁護士費用の見積額をきいて高いと思うのは当たり前のことです。

ですからできれば消費者目線でわかりやすく弁護士費用の点も説明していただけると、消費者も納得できるのではないでしょうか。

アンケート調査結果は順次公表していく予定です。
本サイト「弁護士費用の相場ってどれぐらい」をお気に入り、ブックマークしておくことをお勧めします




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