(※このページは2019年9月29日に更新されました)

交通事故の賠償金に関するアンケート調査を行いましたので、ご報告いたします。

調査の目的は、一般の方々が「交通事故の後遺障害慰謝料など賠償金の満額に対し、どの程度であれば示談してもよいと考えているか」というのを知るためです。




後遺障害14級110万円のケース

Q.交通事故のむちうちなどで後遺障害14級に認定された場合の、後遺症慰謝料の裁判基準は110万円となります。弁護士に保険会社との交渉を依頼したところ、弁護士から下記の提案がありました。あなたはどちらを選びますか。どちらかひとつ選択してください。

A1.交渉の結果100万円で示談できそうです。裁判するとあと10万円くらい増える可能性がありますが、裁判結果がでるまで何か月かかるかわかりません。ですから早く賠償金を手にするため示談してもよいですか。

A2.交渉の結果100万円で示談できそうです。ただし裁判するとあと10万円くらい増える可能性があります。裁判といっても3か月くらいで終わる可能性が高いです。満額獲得のため裁判してもよいですか。

後遺障害慰謝料110万円

A1の回答が48.8%、A2の回答が51.2%と、ほぼ半々の結果となりました。

10万円も増えるのに、裁判しない方が48.8%もいるのだと正直、驚きました。

しかし冷静に考えてみると、もし自分がA1のように弁護士に提案されたら、私も示談する可能性はかなり高いと思いました。

後遺障害慰謝料290万円のケース

後遺障害14級の110万円のケースでは、示談・訴訟の割合は半々くらいでした。

後遺障害12級290万円のケースではどうかも調べております。

Q.交通事故で後遺障害12級に認定された場合の、後遺症慰謝料の裁判基準は290万円となります。弁護士に保険会社との交渉を依頼したところ、弁護士から下記の提案がありました。あなたはどちらを選びますか。どちらかひとつ選択してください。

A1.交渉の結果265万円で示談できそうです。裁判するとあと25万円くらい増える可能性がありますが、裁判結果がでるまで何か月かかるかわかりません。ですから早く賠償金を手にするため示談してもよいですか。

A2.交渉の結果265万円で示談できそうです。ただし裁判するとあと25万円くらい増える可能性があります。裁判といっても1年以上かかることはあまりありません。満額獲得のため裁判してもよいですか。

後遺症慰謝料290万円

A1の回答が49.5%、A2の回答が50.5%と、このケースも110万円のケースと同じく、示談・訴訟ほぼ半々の結果となりました。

私は、先ほどの10万円から25万円と獲得できる賠償金が増えるので、訴訟の割合が増えるかと思ったのですが、私の期待を裏切る意外な結果となりました。




賠償金総額300万円のケース

最後は、弁護士からの提案という選択肢ではなく、ずばり示談するか訴訟するかを聞いております。

しかも賠償金総額300万円、8割で示談すれば満額から60万円も少ないケースとなります。

Q.交通事故の人身被害で後遺障害に認定された場合、裁判を起こすと裁判基準のほぼ満額が獲得できるといわれています。ただし裁判すると賠償金獲得まで時間がかかります。一方、裁判しない示談の場合でも、保険会社は満額の8割から9割程度は支払ってくれるといわれています。賠償額の満額が300万円とした場合、あなたはどちらを選びますか。どちらかひとつ選択してください。

A1.満額の8割から9割程度で十分。裁判せず示談し、早く賠償金を手にしたい。

A2.多少時間はかかっても、裁判し、満額の賠償金を手にしたい。

賠償金総額300万円のケース

結果は、A1の回答が51.9%、A2の回答が48.1%と、このケースも前の2つのケースと同じく、示談・訴訟ほぼ半々となりました。

8割から9割なら示談

以上3つのケースから、交通事故の賠償金獲得の場合、満額の8割から9割なら約半数の方が示談してもよいと考えているようです。

ただし弁護士の提案の仕方によっては、示談・訴訟どちらにも振れそうな感じがします。

そういう点で、やはり弁護士を選ぶのであれば、ご自身の考えに沿った弁護士を選んだ方が良いかと思います。

弁護士費は慎重にお選びください。

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